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全身健康とは、身体に対する良い下顎の位置(顎位)になると考えられます
では、下顎がズレていない人はどの程度いるのでしょうか。本当にズレていない人は人口のほんの1%にすぎません。後の99%の人はズレているのです。そのズレている人たちには全てこの治療が必要かというと、そうではありません。痛みや悩みを自覚している人を治すのです。自覚症状として訴える人もいればそうでない人もいます。そうでない人の場合にあなた方スタッフが患者の状態を確認したり話の中から関係しそうな症状や悩みをつかみ取る必要があります。
◎では、なぜ下顎のズレが起こるのでしょうか。
1.直接的な原因
(1) 歯科的な原因によるもの
a. かみ合わせの不具合
b. 現在の歯科治療の間違い
(2) 頬杖や枕によるもの
(3) むち打ち症の牽引治療によるもの
(4) 全身の身体的な偏位から生じるもの
2.間接的な原因
(1) 遺伝的要因
(2) 後天的要因
a. 生活環境に関するもの
b. 生活習慣に関するもの
これらの諸要素への対応が悪いと下顎のズレが起こる原因となります。
◎ では、全身の健康に良い下顎の位置(顎位)とはどのような位置でしょうか。
下顎の位置(顎位)は、歯科的には従来の咬頭嵌合位、安静位、中心位、などいろいろ存在しています。丸山咬合学(全身健康咬合)は、顎の位置は歯や顎関節のような顎や口の局所を対象にしたものではなく、全身との関係から下顎の位置と捉えたものです。この全身との関係を捉えた下顎の位置というものが、全身の健康と大きな関係を持っています。
丸山剛郎大阪大学名誉教授(日本咬合学会理事長)は、永年の研究と臨床経験から、全身の健康に関係する下顎の位置、すなわち「全身の健康にとって良い顎位」と言うものが存在することを明らかにし、これを「全身健康咬合」と名づけています。「全身の健康にとって良い顎位」は、身体全体の形態と身体の機能との調和から生まれるものである、と言うことが多くの研究から明らかになりました。すなわち、この下顎の位置は身体全体の形態と機能が調和のとれたものであり、その下顎の位置のもとでは、身体全体の健康が得られるものです。
「生体の健康にとって悪い位置」と言うのは、身体全体の形態と機能が調和していません。すなわち、全体のバランスがとれていないものです。そのため、身体全体の形態を崩し、身体の様々な箇所に無理を生じ、破錠をきたすことになります。例えば、顎は顎の関節を介して筋肉や靭帯で頭部に固定されぶら下がっているもののため、下顎の位置が正しくないと頭の位置のズレや傾きを生じます。頭の位置のズレや傾きはそれを支えている頚椎の配列形態(アライメント)の異常を生じさせることになります。頚椎の配列形態の異常は、その下部の胸椎、腰椎、仙椎へと広がり、脊椎全体の配列異常を生じさせます。そのため、姿勢が悪くなり身体全体のバランスを崩します。すなわち、身体の形態的偏位を生みこれが全身の様々な症状を生じさせます。正しい下顎の位置に是正することにより、生体の形態的偏位が修正され、不定愁訴が改善・消失し、健康が得られます。「生体の健康にとって悪い位置」は、身体の機能とも調和していないものです。下顎の位置が正しくないと身体の正常な機能を阻害し、内臓疾患をも含めた様々な症状を呈することになります。
下顎の位置が調和のとれた身体の形態と機能にとって極めて大きな意義を持っていることを認識して頂きたいと思います。たかが「下顎の位置」とあなどってはいけません。ズレた下顎の位置を「全身の健康に良い下顎の位置」へ是正すること(丸山咬合療法)によって、多くの病気(不定愁訴)が治ります。
◎ では、どのような不定愁訴が治るのでしょうか。
それは、全身健康チャートに一覧となっていますので見て頂きたいと思います。全身健康チャートは、丸山剛郎大阪大学名誉教授が、患者さんの顎のズレを治すことによって、改善・消失した様々な症状の一覧です。この全身健康チャートを詳細に読み、考えることによってその患者さんの現在の健康状態と顎のズレとの関係が把握できます。注意して頂きたいのは、このような症状が全て下顎の位置を治すことによって治るわけではない、と言うことです。例えば、医科的に原因の存在する場合にはまず病気を治すこともしくは検査することをお勧めして下さい。患者さんにはあくまでも、「患者さんの顎のズレを治すことによって、改善・消失した様々な症状の一覧です。」とお伝え下さい。
(添付書類—全身健康チャート参照)
下顎の位置の診査・診断において、全身健康チャートによる全身の症状の診査・診断から始まるのは、その患者さんの全身状態を正しく広く把握するためです。すなわち、患者さんがどのような全身症状を持っているのか、患者さんはどの部分とどの部分に問題を持っているのかを知るためです。顎のズレが患者さんのどの部分に主に障害を及ぼしているのか、そしてそれらの症状と顎のズレとの関係を知るためです。顎のズレがもたらす問題点は、患者さんの訴える症状と関係が見られるものです。さらにまた、顎のズレを持っている場合に、男性・女性それぞれ特徴的な不定愁訴を持つことが多いものです。例えば、肩凝り、生理痛、便秘、手足の冷えは、顎のズレのある若い女性に見られる四大症状です。
さらに、この全身健康チャートは、定期的に、例えば1ヶ月ごとに患者さんの症状の変化を把握するために極めて重要です。症状にはすぐ消失するものと改善はするが消失にはやや時間がかかるものとがあります。
◎ では、どのような診査を行うのでしょうか。
まず、先程の全身健康チャートによって患者さんの全身健康状態が把握できたら、ついで丸山剛郎大阪大学名誉教授が永年にわたって考案・改定してきた「咬合と全身の健康・診査・診断チャート」に基づいて顎口腔系の詳細な診査を行い、続いて全身状態を診査します。
その診査に基づく診断
「全身健康 診査・診断チャート」にある様々な診査に基づいて、全身の健康にとってよい下顎位の診断を行います。正しく顎位の是正が行われたならば、これらの不定愁訴、特に種々の筋肉痛などは即座に改善されます。このことが逆に顎のズレの診断の正しさをも検証することになります。このような顎のズレの是正のために考案されたのが、TM式(丸山式)バイトスティックです。TM式(丸山式)バイトスティックとは、顎が様々な方向へズレていると診断された時、そのズレた顎を正しい位置に矯正し、保持するために用いるものです。このバイトスティックは顎のズレに対応して用いるようにその形や大きさには数種類のものが工夫されています。
顎のズレに合わせて各種のバイトスティックを用いて診断に基づいて得られた顎の位置を正しい位置に保持します。顎が正しい位置になっているかどうかの確認は次のことから行うことができます。
- 顔貌、姿勢、身体の三軸(前後、左右、ねじれ)のズレなどが修正されます。すなわち、顔貌がよくなり、姿勢が改善され、身体の三軸のズレも是正されます。
- 様々な不定愁訴が改善されます。すなわち、患者さんの訴える主たる症状が改善されたり消失したりします。
- 筋触診によってみられた筋の硬直や疼痛が改善されます。
- アプライドキネジオロジーによって下顎の位置が正しいことが検証されます。
丸山咬合療法の大きな特徴は、TM式バイトスティックによって顎の位置を正しい位置に治すと、即座に上記のような現象が起こることです。これが他の咬合治療と異なるところです。
◎ では、このように下顎の位置を正すことによりどのような事が起こってくるのでしょうか。
身体的問題に対しては
① 筋肉に効く
ⅰ)筋の硬直がとれる
ⅱ)筋の前後左右のバランスが良くなる
ⅲ)筋力がフルパワーになる(筋の最大筋力を発揮できる)
② 血管系に効く
ⅰ)血流が良くなる
ⅱ)心臓のポンプが強くなる
ⅲ)筋の硬直がとれ血管の圧迫がなくなる
③ 神経系に効く
筋肉に圧迫されているのがなくなり楽になる
脳関連症状に関しては
① 免疫系に効く
免疫力の強化につながる
② 自律神経系に効く
ⅰ)いわゆる自律神経失調症にも効く
ⅱ)脳の若返りが起こる
③ 内分泌系に効く
ⅰ)ホルモンバランスが良くなる
ⅱ)妊娠したり生理痛が良くなったりする
ⅲ)血糖値が正常になる
◎ それでは、TM式バイトスティックによって下顎の位置を正しい位置に治してから、どのように治療を行うのでしょうか。
治療には、マンディブラー・ポジショニング・アプライアンス(下顎位矯正装置)を用いて正しい下顎の位置を保持します。その治療過程は次の通りです。
- 健康によい下顎の位置を診査・診断し、下顎をバイトスティックを用いて是正します。
- この是正された下顎の位置において、種々の症状が軽減・消失することを確認し、アプライドキネジオロジーにて検証します。
- この正しい下顎の位置を記録します(咬合採得)。
- MPA(現在は原則MFAである)を製作し装着します。
- MPA(MFA)装着後、ほぼ月に1回、MPA(MFA)の調整を行います。月1回調整を行わなければならないのは、MPA(MFA)装着中においても、患者さんは元の下顎の位置へ無意識に下顎を戻そうとしてMPA(MFA)を磨耗してしまい症状が再発してくるからです。
- このような調整を繰り返し(平均6ヶ月)、MPA(MFA)を調整しなくても症状の改善・消失がみられるようになれば治療は完了とされます。
- その獲得された顎位で、そのまま治療完了にする場合もありますが、その場合は、また元の位置に戻る可能性も考えられるので定期的に装置の調整が必要になります。それ以外に、その獲得された顎位で、補綴治療、歯列矯正治療、また、リシェイピング(形態再付与)と言った治療方法があります。最終的に獲得された顎位で、患者さんと共に治療方針を考え、患者さんが納得した上で治療に望むことが重要になります。
上記の方法を含んで丸山咬合療法における治療法としては、
① 咬合修正治療
② 咬合是正治療
③ 咬合矯正治療
④ 咬合構成治療
と様々な治療法があります。①の咬合修正治療は、下顎の位置がズレる原因になっているところを修正(リシェイピング)する方法です。治療期間は短期ですがこの治療は限界がありますので、治らなければ是正治療に移行する必要があります。②の咬合是正治療は、上記の通り下顎を正しい位置に治療する根本的な治療です。治療期間は6~8ヶ月を目安にしています。③の咬合矯正治療は、下顎が正しい位置で歯列矯正を行うことです。治療期間は歯列矯正の期間が状態によって変わるので先生と相談の上患者さんにはご説明下さい。④の咬合構成治療は、咬合是正治療によって獲得された下顎の位置において全顎的に補綴治療を行うことです。治療期間は下顎の位置が決定してからできるだけ早く仕上げてあげることが必要です。
また、顎の位置のズレを正す事により脳の活動が効率化されそれによって身体が健康になると言う研究結果が発表されています。下顎の位置を正すことにより、全身では姿勢が改善し筋肉の硬直が無くなり筋肉のバランスが良くなります。また脳に対しては脳への血流が良くなります。脳への血流が良くなると脳に酸素が豊富に送り込まれることが出来るようになります。それによって前頭連合野の効率化が起こり、脳内ホルモンの分泌も正常化されます。
脳の中では、1つは前頭連合野に影響を及ぼすと言われ、もう1つは大脳の運動連合野と小脳に影響を及ぼすと言われています。ズレている下顎の位置を是正すると対社会的活動能力(社交性や人間を豊かにしたりする能力)をつかさどる前頭連合野の活動が効率的になり、それによって脳全体が無駄な働きをする必要がなくなります。そのため、脳は若返ると言われています。また、ズレている下顎の位置を正すと全身のバランスをつかさどる大脳の運動連合野と運動補正に関与する小脳が働かなくても良くなる(効率的になる)と言われています。その後是正された下顎の位置を確保し続けると、脳内の運動連合野における新しいネットワークを作り始めます。これによって老人の身体の周囲の感覚を感じながらの手足の運動も良くなると最新の研究では言われています。
このように、下顎の位置を是正することは脳の活動によい影響を及ぼすため、下顎の位置がズレていると脳に対して悪影響を及ぼしていることになります。
全身健康について体験を受けようかどうしようか、という患者さんには、下記のようにご説明して下さい。
『顎の位置のズレを正すことにより様々な症状が消失、改善する可能性が考えられます。一度ご自分の身体で感じてみてはいかがでしょうか。詳しい内容に関しては当院の治療コンサルタント、カウンセラー(または院長先生)がお話させて頂きます。お気軽にご相談下さい。また、体験に関しましては、当院で行っておりますので一度受けられてはいかがでしょうか。この体験であなたの人生が変わるかもしれません。』
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